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フィーヤン読者の方からの「おすすめの本は?」という質問について

こんにちは。

表題の通りフィールヤングの読者ハガキで寄せられた質問「おすすめの本があれば教えてください」が心にひっかかっていながら忘れ、また思い出しては忘れ、、ということを何度か繰り返しているので、メモ的にブログで答えようと思います。

 

アゴタ•クリストフ「ふたりの証拠」です。

 

20年以上前に読みました。

「ふたりの証拠」は3部作の真ん中の作品であり「悪童日記」→「ふたりの証拠」→「第三の嘘」の順番になります。

あえて続編である本作を選んだのは3つの物語の中で最も鮮烈であり忘れがたい登場人物が出て来る、個人的に思い入れの深い作品だからです。

「悪童日記」は圧倒的な面白さで、「ふたりの証拠」まで読み進んだ時点で「この先、この作者の本を一冊読むたびに、この世界からこの作者の未読作品が減っていく。どうしよう」と本気で恐怖を感じるくらい好きになりました。

しかしながら「第三の嘘」は内容を全く憶えていません。その後クリストフ本は「昨日」というのも読んでみましたが、これも今となっては内容を全く憶えていません。当時よっぽど印象に残らなかったのでしょう。こうしてファ〜っとクリストフから離れてしまったのでした。

今思うと少しもったいない気も。もう一度読んでみようかな。

「悪童日記」はたしか2年くらい前に実写映画化されていたのでDVDが出てたら観てみようと思います。

3部作の表紙画像を貼っておきます。今は新装版が出ているようですが、自分が読んだ当時のものを。かっこいい装丁です。

 

 

 

 

 

カテゴリ:おすすめ | 02:01 | comments(3) | trackbacks(0) | -
「A NOUS DEUX, PARIS !」パリ市のホームページのトップを(一瞬)飾る
 拙著「パリ愛してるぜ〜」のフランス語版A NOUS DEUX, PARIS !」(ア ヌ ドゥ パリ!)がパリ市のホームページで紹介されました。作者インタビューとともに作品が紹介されています。記事への直リンク→ accueil-paris-fr/les-aventures-d-un-japonais-a-paris



先日インタビューを受けたときは「なんでパリ市がそんな依頼をしてくるのだろうか。何に出るのだろう。広報紙かな」くらいに思っていたのですが「ホームページに出てますよ」と教えてもらって見に行ったら、ドーン!と載ってました。
うれしかったです。パリの行政機関がこんなに自分にやさしくしてくれるなんて、、、。ありがとうございますパリ市。いつもお世話になってます。
Merci beaucoup à la mairie de Paris.
カテゴリ:おすすめ | 10:41 | comments(14) | trackbacks(0) | -
夏・男祭(なつ・おとこまつり)
 
カテゴリ:おすすめ | 10:05 | comments(0) | trackbacks(0) | -
Les Beaux Gosses


今回のフランス滞在ではフランス人の友人のトマの家に泊まっていたのですが、そこで彼に見せてもらったDVDがこれ。
最初は「KIDS」みたいな不良少年映画かと思ったが、全然違って、モテない中学生男子の青春を描いたものだった。
登場人物の男子達は女の子とデートするために必死だ。
「なんで俺たちよりブサイクなのにあいつに彼女がいるんだ!」
「あの子を口説いて来いよ」「お前が行け!」「俺はアラブ人だから駄目だ。お前行け!」
他にも、彼等は女性下着の通販カタログをオカズにしているんだけど「このカタログはフォトショップが登場する以前のものだ!だから加工されてない!本物だ!今のカタログは全然価値がない!」と熱く語ったりする。(全てトマの同時通訳で理解)
キャスティングが天才的で、どの子達も役にハマりまくり。というかフランスの中学校の現実そのものなんだろうな。おかしくて仕方ない(※追記〜実際には携帯もメールもSNSもない時代の恋愛模様やスクールライフが描かれている。これは監督がイマドキの10代を描くというより自分が青春を過ごした時代を描きたかった、ということらしい)。そのうち登場人物が立っている画面を見ているだけで笑えてくるくらい、本当に面白かった。笑えるという点では今まで観たフランス映画の中では文句なく最高(大して観てませんが)。
でも一緒に鑑賞していたアラサーの日本人女性は無反応だった。
「こんなに面白いのに、何故?」と思ったけど、これは私が韓流ドラマとかセックス&ザ・シティとかを観ても全く理解できないのと同じことだろう。稲中や岸和田少年愚連隊が好きな人ならきっと気に入ると思う。

監督さんは漫画家の方です。実は単行本を一冊だけ持っていた。
漫画は字が読めないので絵の面白さしかわからなかったけど、映画を観て、彼の漫画のエッセンスも理解できた気がする。
カテゴリ:おすすめ | 15:15 | comments(0) | trackbacks(0) | -
EUROMANGA Vol.4
 ユーロマンガ  http://www.euromanga.jp/

ユーロマンガ4号、出ましたね。
こんなかの「天空のビバンドム」。
今回も超絶に美しい色づかいを見せてくれてますけど、話はよくわかんないです(笑)。
こんなネームでOKもらえるのかよ、いーなーフランス、などと思ってたんですが
スペイン人の漫画家、JMケン・ニイムラさんが「ヨーロッパでは絶対に出版社の企画を通らないような漫画が日本では発表されている」と言っていました。これは私の感じていたことと真逆です。
BD漫画家ってアーティストとして認知されてるから、編集の介入なしに漫画家が自由に描いてると私は思っていました。実際、そういう風に見えたし、一面の事実だと思います。
でも一方で、日本漫画は市場が巨大であらゆるジャンルの漫画があり、読者の層も多様なので、自由に描ける(商売が成立する漫画の種類が多い)っていう側面もあるってことですね。
「ビバンドム」に戻ります。
フランス人の友人が「日本人の女の子がビバンドムに出てくるキャラを見て『かわいい!』って言ってたけど信じられないよ!これがkawaiiのかよ?」と絶叫していました。

LE BIBENDUM CELESTE / Nicolas DE CRECY
©Les Humanoïdes Associés

う、うーん、、、。
彼の訴えには一理あって、ビバンドムのキャラはご覧のように色使いも造形もちょっと毒々しいし、時には不気味ですらある。
ですから、それがprettyとかmignonとかの範疇に入らないという感覚はわかります。
しかし、今号のユーロマンガを見て「ああ、これはかわいいわ」とすんなり思いました。lovelyですね。今号のビバンドムは鉄板でかわいいです。
一回そう見えちゃうと、ニコラ・ド・クレシーの描く全てのキャラがかわいくしか見えなくなってくるから不思議。
これは「ブラックサッド」の時もそうだったけど、最初は絵に馴染めなくても、なんかの拍子にスコーンとその世界観に入れると、その絵が魅力的に見えてきて好きになっちゃうことがあります。

また、今回のユーロマンガにはルーブル美術館とのコラボレート作品「岸辺露伴ルーブルへ行く」を発表した荒木飛呂彦先生のインタビューが収録されております。「フランス語版はインクが違うのか、青色の発色が違う。香り高い青になってる」云々のくだりが面白かった。同じ原稿でも、印刷で漫画の国籍オーラが変わるらしい。比べてみて〜。

関連記事→EUROMANGA Vol.3

カテゴリ:おすすめ | 12:30 | comments(0) | trackbacks(0) | -
EUROMANGA Vol.3
ユーロマンガ  http://www.euromanga.jp/



ユーロマンガの第3号が出たんでご紹介します。
ユーロマンガというのは、まるごと一冊ヨーロッパの漫画作品で誌面が作られてるという、今まで日本にはなかった漫画誌です。フルカラーなんでそれなりのお値段なのですが、是非頑張って欲しい!と思っていつも応援しています。

そもそも私がヨーロッパの漫画(以下BDと略す)に出会ったのは1991年に講談社のミスターマガジンという漫画誌を読んだ時のことで、当時は次々に講談社の漫画誌でBDが紹介されてました。
これを毎週ワクワクして読んでいたんですが、何年か経つとBD紹介はすっかり鳴りを潜めてしまったんですわ。要するに浸透しなかったわけですね。韓流ドラマのようには。。。

その後フランスに行ったら、向こうの本屋ではBDと一緒に翻訳された日本漫画とアメコミがズラーッと並んでいるじゃありませんか!各国の漫画を自由に手に取って読んでいるフランス人の客達を見て「こいつらうらやましい!」と心底思ったものです。ずるいぞ、お前ら!

そんなわけで、日本でももっと外国の漫画を出してくれぇ〜と思ってたところに、2008年、ユーロマンガが創刊され「ついに来たか、待ってたぜ、、、」という心境なのでありました。

amazonではサンプルページも見られます→http://www.amazon.co.jp/dp/4870319586/

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