拙著「パリ愛してるぜ〜」(飛鳥新社刊)のフランス語版がフィリップ•ピケ社よりフランスで出版されました。タイトルは「A NOUS DEUX, PARIS !」(ア ヌー ドゥ パリ!)。翻訳はコリーヌ•カンタンさんです。
’08年に初単行本が出た時にすぐに、私はそれを小脇に抱えてパリの出版社に飛んで行き、売り込みをかけました。当時は翻訳版出版のために日仏両方いろいろな方にご協力いただきましたが、結局実現せずに流れてしまいました。その時かなりブルーな気分にハマったので、ここ数年その野望からは遠ざかっていました。というか、忘れてました。ところが昨年、翻訳版の話が浮上してきて今回実現しました。まさに感涙とはこのことであります。
翻訳版には「グラフィックアダプテーション」という処理が施されています。
写真が悪くて申し訳ありませんが、ざっとこんな感じ。
左右が反転されて、文字が横組の仏語になり、オノマトペも仏語になっています。
オノマトペというのは「ドカッ」「バキッ」といった擬音語、「ニヤニヤ」「ぞろぞろ」といった擬態語の総称です。
フランスにはグラフィックアダプテーターという専門の職人のような人がいます。今回担当してくれたのは、BLACK studio のマルタンさんという方でしたが、彼が翻訳家のコリーヌ•カンタンさんとやりとりしながらこのような作業をすすめていきます。絵の処理で問題が生じた場合は私が必要な部分を加筆修正しました。 オノマトペはなかなか工夫が凝らされていて、最後の「ホカホカ」が「BIEN CHAUD」(ビアンショ)になってる部分などは気が利いていますよね。
というわけで、本当にたのしげな良い本に仕上がっています。
さて「日本国内では入手可能なのか?」と既にいくつか問い合わせが来ているのですが、今のところ輸入販売をする予定の書店を知りません。ですから当面はフランスのアマゾンなどを使って個人輸入するしかないと思います。今ググったら案内サイトがありましたので参考までに貼っておきます。→フランスのアマゾン購入事例 国内で購入できる書店が見つかったら、またご案内します。よろしくお願いします。
※5月29日追記
欧明社さんが6月初旬に入荷して販売してくれるそうです。やってくれるとしたらここしかないかな、、と思ってましたが、さすがです。ありがとうございます!輸入本になるので安くはないと思いますが、興味のある方は是非手に取ってみてください。