本日、「最高の花婿」というフランス映画が全国公開されます。
フランスでは国民の5人に1人が観たというヒット作で、国際結婚を巡るファミリーコメディということで監督さんの来日にあたり、対談させていただく機会に恵まれました。
対談の様子→
「じゃんぽ〜る西×映画監督フィリップ・ドゥ・ショーヴロン特別対談」対談と言っても映画の宣伝で初来日した監督は連日の取材で疲れ切っていたので、私が一方的に映画の感想を捲し立てて、監督がそれに答えるという感じではありましたが、、。
でも私の仏版単行本を見せると「ああ。これか」みたいな反応で一応私の作品を知ってはいてくれたみたいです。
映画の内容が私がいつもあれこれ考えていることと関係が深かったので、感想(とツッコミ)を話し始めるといくらでも出てくる感じでした。私がこれだけ感想を話せる映画は最近だと「スター・ウォーズ」と「マッド・マックス」くらいですよ。当作品はそれらと全然趣きが違うんですけど。
現在発売中の祥伝社「フィールヤング4月号」掲載の「モンプチ」でもその時の様子を描きました。
「最高の花婿」はヨーロッパや中国、世界各国でヒットしている元気な映画で、観終わった後私は「あー面白かった!日本人にはフランス社会を知る入り口になる作品だし、日本でも売れるといいな」と思いました。
ところが友人のフランス人に感想を聞いたところ「面白いけど、ものすごい傑作というわけではない。もっといい映画はフランスにあるよ。なんでこんなにフランスで大ヒットしたんだろ?」というクールな反応。
そういうこと言われちゃうとがっかりしちゃうんだよ!せっかく盛り上がっていたのに!
とはいえ自分でもヒットの理由がわからなかったので監督に「何故これほどフランスでヒットしたと思いますか?」と直接聞いたところ「自分もわからない」とした上で「映画のテーマが皆にとって共通のテーマだったからではないでしょうか」と答えてくれました。
果たして日本ではどうなるんでしょうか。
ここのところ日本でフランス映画が当たった話は聞かないし、フランス人俳優や女優で一般レベルまで人気者になった人はいません。オランジーナのCMに起用されたのもフランス人俳優でなくアメリカ人のリチャード・ギアですから。
今、日本人(特に若者)になじみの薄いフランス映画で、しかも「コメディ」となると「フランス映画?コメディ?」、、想像がつかないですよね。出演している役者も本国ではめちゃくちゃ有名らしいですが日本では知られていない人たちです。
そういうわけで日本市場はハードル高いと思われます。
まーでも個人的におすすめです!軽い気持ちで楽しめ、笑え、考えさせられる作品です。連休中に映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか。